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研修:傾聴:福祉サービスにおけるコミュニケーション手法の基本

5月28日(木)13:30~ 傾聴に関する職員研修が行われました。傾聴とは、深いレベルで相手をよく理解し、気持ちを汲み取り、共感する聴き方ということで、あまり耳慣れない方も多いかもしれません。傾聴の効果として、自分自身の気付きを促したり、話し手の潜在的な力を呼び起こしたりする効果があるそうです。この魔法のような傾聴ですが、会得には効果が大きいなりの苦労、経験が必要とされます。傾聴の作法ですが、傾聴とは「黙って聴く」ことではない。相手の言いたい事や、訴えたい気持ちをつかみ、理解したことを伝える。相手から情報を得るための聞き取りではない。テクニックではなく「心構え」であること、などが挙げられます。傾聴の基本姿勢は、受容・共感・一致であり、肯定的関心を持って話を聴く。話し手の感じ方・考え方を体験しながら話を聴く。分からないことは聞き、聞き手と話しての齟齬が無いようにすることが挙げられます。

 

と、ここまで傾聴の説明を行い、次は実習編です。二人一組になり「私の子どもの頃」というテーマで、まず聞き手は無反応な聞き方をあえて行い(目も合わさない)、話し手がどんな気持ちになるのかを体験します。相手の反応がわからないと、どう思って聞いてもらっているのか不安になったり、そもそもちゃんと聞いてもらえているのかわからず、話が気持ちよく進むことはありません。次は、聞き手は相槌のみで会話します。これは、いかに相手の反応が大事であることがわかるという人と、言葉の内容による返事がないので、不安になるという人に分かれました。私は、相手の表情や、相槌の強弱で相手の関心を読み取り、話の展開を考えたりすることができました。最後は、普通に話を聴く、但し質問は2回まで。この2回の質問というのが傾聴のミソなんです。3分間の間に2回しか聞けないので、相手に質問する内容を吟味し、適切な質問を投げかける必要性が出てきます。凄く頭を使うので凄く良いトレーニングになりました。

 

私は、傾聴については学童保育で働いていた時以来の研修でしたが、最後のトレーニングは非常に勉強になりました。また、傾聴についてのトレーニングは初めてだという職員もおり、非常に実のある研修になったと思います。傾聴に関する研修は今後も続けていくそうです。

最後に、写真無しで失礼しました。